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【保活問題まとめ】ー保育園入りやすい月、入りやすい場所、待機児童問題について伝えたいことー

保活が大変だと身に染みたからまとめます。

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 こんにちは!保活、みなさんいかがですか?お子さまは、0歳ですか?1歳ですか?それ以上でしょうか…?保活が長引いていて、最近はちょっと考えるだけでヘトヘトです。今回はまた途中になっていた保活についてのまとめ記事です。

*目次*

  

私の進捗としては…

・育休1年目終了の1月募集…落ちました。

・入りやすいはずの4月募集…落ちました。

という状況です。なので、育休は念のため半年先(1年の次に半年伸ばすことが可能。その後の状況により、最大2年まで延長可能)の、7月まで延長しています。

 

どうしてまとめようと思ったかというと、保育園に落ちた時に、育休延長をしたいと会社に伝えた時にこんな風に言われたことがきっかけです。「本当に保育園て落ちるんだね。待機児童0人になったって聞くけどね。」と。私の住んでいる横浜市も確かに待機児童0人と発表されたことが近年ありました。

 

  横浜市の同じ区でも、(私のように)申請用紙の希望する保育園の記入欄を全て書いて落ちる人もいれば、1園しか書かずに受かっている人もいます。人気の園やそうでない園(通いづらい・個性が豊かで好みが分れる等)という要因も大きいと思いますが、調べているとそれ以外にも要因があることが分かりました。公表されているデータや統計も含め、色々なデータを参考にまとめたいと思います。

保育園への入りやすさはランクだけではない!

【保育園への入りやすさ】育休明けの月によって違う。

 保育園も小・中・高と同じように、基本は「年度」での進級となります。

0歳児クラスが1歳児クラスになるのは、「1歳になった時に進級」ではなく、「4月1日に1歳になっている状態で進級」します(4月生まれの場合、基本的には4/2以降が誕生日の時は翌年の4月に進級)。

 

 そのため、園児募集も年度始めの4月の募集がメインとなり、4月以降は「空きがあれば募集」という状態となります。

 

 4月以降は「年度途中に育児休業が明ける」などの理由で希望される方に向けて、引き続き募集が行われていますが、年度途中での募集は申し込み数に対し、空きが少ないので入園できない方の人数は毎月増えてしまいます

厚生労働省の調査で、平成28年4月時点の待機児童数は23,553人でしたが、年度途中に育児休業明け等により保育の申込みをしたものの入園できなかった人数は、10月時点で24,185人プラスになったとのことです。つまり10月の時点でその合計の47,738人が入園できなかったということになります。

参考:

www.mhlw.go.jp

 なので、保育園に入りやすい月は募集の多い4月といえます。

しかし、それでも入りにくい自治体では4月でも落ちます

次の項目で詳しく書きますが、自治体が発表する「待機児童数」は4月を基準にカウントしているため、待機児童数が0であっても、実際には他の月に希望し落ちている人がいるのが現状です。

 4月に大半の園が募集定員の上限に達するので、他の月は入りにくいのが現状です。横浜市の保育園が多い方と言われている金沢区でも、2月の募集というと、ほとんどの保育園が0人です。

 

☆ 特に注意が必要だと感じたのは、私のように1月に育休明けを迎える場合です。見学に行った全ての園で、「年始の入園を募集する園はほとんどないと思いますよ」と言われました。

 

年度途中での復帰を考えている場合は注意が必要です><

 

参考:http://www.city.yokohama.lg.jp/kanazawa/kodomo/file/pdf/nijiketuin.pdf

 

【保育園への入りやすさ】待機児童数だけでは分からない、地域別保育園の入りやすさ

★そもそも待機児童って?

 「待機児童数」とは各自治体が発表している、「4月入園に向けて認可保育施設に申し込んだ結果、入れなかった子どもの数」です。

 ポイントは、希望していた園について入れなかった場合に、自治体から紹介された認可保育施設に入るのを断ったり、認可外でも補助金を受けている施設(例:東京都の認証保育園)に入ったりした場合は、待機児童には含まれません

つまり、例として下記のような場合も待機児童には入らないのです。

  • 認可保育園に落ちて認可外施設に入ったけれど、その施設は補助金を受けている(自治体から補助されている)とき
  • 自宅から離れている認可保育園に仕方なく通っていて、他の園への転園を希望しているとき
  • 自治体から勧められた認可保育園が遠すぎて通うのが現実的ではないので断って育休を延長しているとき

これらは待機児童に含まれません。

 私の場合は保育園に落ちたのですが、待機児童には含まれるのか考えました。私のケースはこうです。

「自宅から息子を連れて出勤できる現実的な範囲で希望の保育園を書いて提出した。

後日自治体から、「希望園を増やさないか○○保育園などはどうか。受かるかは約束できないが、追加で書いてみたらどうか?」と勧められたが、自宅からバスと徒歩合わせて1時間弱かかり、とても通える場所ではなかったので断った。

自治体から保育園の合否通知が届き、全て落ちた。結果、育休を延長した。」

 

自宅から1時間弱かけてその保育園に行ったとします。園に着いたら、食事用のエプロンやタオルを所定の場所に置き、オムツを補充し、先生と顔を合わせ、子どもを引き渡し…としなければなりません。約1時間半はみないといけません。通勤に1時間半かかり、朝保育園に預けられる開始時間も決まっていて、出社に間に合わないので紹介された園に通うのは難しいと判断し、追加の記入をしませんでした。

 

私は復職の意志がある育休中の人なので、その時点では待機児童なのですが、自治体から勧められて園を断っているので、おそらく待機児童には含まれていないと考えます。

 

私の地域の自治体が発表した待機児童数の人数が2人という事を考えても、そのうちの1人が私で、他にもう1名だけしか待機児童がいないとは思えません。なぜなら、周囲の仕事復帰を望んで保育園を落ちたママ友だけでその人数を越えるからです。

 

このままの待機児童のカウントの仕方では、会社との間で育休延長に対する気持ちのギャップが生まれてしまうと思うのです。「あなたの住んでいる地域の待機児童数をしらべたら、2人だったわよ?そのうちの1人があなたということ?」と聞かれたら、私は正直、自分がその人数に入っているかは分からないので、上記のように推測で説明せざるを得ません。

 

ところが、朝日新聞デジタルさんの待機児童問題「見える化」プロジェクトを読んですごく納得しました。「こういうことか」と。これでは現実問題との差異が出てくるのも当たり前です。もやもやしている方、是非こちらをご覧ください><

www.asahi.com

 

 朝日新聞デジタルさんが隠れ待機児童にも配慮し独自に調査し、「入園率」で比較した「認可保育園、入りにくい自治体は?」という記事を書いてくださっています。「これから引っ越しを考えているけれど、保育園の入りやすさも考慮して引っ越し先を考えたい…」という方にも参考になります!

 

ここでもカンタンにまとめたいと思います。もし、自分の知りたい自治体があれば、朝日新聞デジタルさんのページをご覧ください

★東京23区 入りにくい自治体ワースト3位
  1. 港 区(入園率:48.4%)
  2. 目黒区(入園率:50.3%)
  3. 渋谷区(入園率:51.2%)
★東京23区 入りやすい自治体ベスト3位
  1. 豊島区(入園率:91.9%)
  2. 足立区(入園率:85.9%)
  3. 板橋区(入園率:81.7%)
★政令指定都市 入りにくい自治体ワースト3位
  1. 北九州市(入園率:67.4%)
  2. 岡山 市(入園率:69.1%)
  3. 川崎 市(入園率:71.0%)
★東京23区 入りやすい自治体ベスト3位
  1. 新潟市(入園率:97.8%)
  2. 静岡市(入園率:93.3%)
  3. 熊本市(入園率:90.7%)

引用:

www.asahi.com

 

育休延長を言いやすいポジションの方もいれば、もちろんそうでない方もいるはずです。「堂々と延長すればいい。権利だもの。」と言われたらもちろんそうですし、会社の方だって、応援してくれる方が多数だと信じています。

 

でももし、そうでなかった場合に、ただでさえ子育てに悩んだり、復職したくて悩んだりしているのに「保育園、こんな風に希望しているのはワガママなの?」など、さらに自分を責めてしまったり、辛い思いをするパパ・ママが増えないように、この「朝日新聞さんの待機児童問題「見える化」プロジェクト」が、保活で苦労しているパパ・ママ以外の人々に知られていくことを願っています。