口にしづらかった「二人目不妊」のこと。

「二人目はまだ?」って言わないで。ワーママが 不妊治療で経験したリアルなドラマをお届けしています。

産後すぐの1ヶ月はどうしてあんなに気持ちがへこんでいたのか?

産後すぐの1ヶ月って、辛い。気持ちがブルーすぎる件。

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*目次*

  こんにちは!色々書きたいことが溢れてきちゃっていますー。

 さて、今回は、出産して一番驚いた、「なぜ産後はあんなに鬱々とするのか?」ということについて、この記事では私の場合を書きたいと思います。プレママの方には参考になるといいな、そしてもうご経験された方は「あるあるよね~」と思って頂けると幸いです。でも、今読み返すと、プレママの方にはちょっと「あまり聞きたくなかったなー」と思われてしまうかもしれません。。。あの頃の自分の事を考えると決して大げさな表現になっているわけではないのですが、こんな風に思っていた私でも1年経つと、「新生児って、本当に可愛かったな~。また妊娠したい!新生児育てたい!」と思っています!

 あの鬱々とした気持ちは、どうやらホルモンのせいらしい…という専門的な事は下記をご参照ください。すごく分かりやすくて勉強になりました!

参考:

【医師監修】産後うつの可能性!42の症状と兆候のチェックリスト | マイナビウーマン子育て

 

 出産前の想像を越えた、育児の責任の重さと状況変化

想像が甘かった

 出産前から赤ちゃんを育てる生活について、こう考えていました。「赤ちゃんは昼夜問わず、3時間前後おきに起きて、おっぱいを欲しがって泣くんだろうな。寝不足になるんだろうな。赤ちゃんのお世話以外なにもできないんだろうな」と。想像上の自分は、実家の自分の部屋で日が差す中、うとうとしながら赤ちゃんにおっぱいをあげて、赤ちゃんが寝たら即自分も寝る…そんな様子を思い浮かべていました。でも、赤ちゃんの世話に集中させてもらって、上げ膳据え膳ならなんとかやれるでしょ。と思っていました。

感動の出産を経て

 出産し息子と感動の対面。すごく嬉しくて涙がでました。完全個室で母子同室だったのですが、帝王切開だったので1日目は息子はナースステーションと私のベッドを行ったり来たりしておっぱいを吸っていました。おっぱいを吸っている息子にも感動し、幸せいっぱいでした。

自由に時間を使えないことを思い、途方に暮れる

 2日目からは完全に一緒でした。背中スイッチの洗礼をうけ、夜中に思いました。「私、やっていけるのかな。人を一人育てるって、かなり大変だし責任重大だよな…。なんだか後戻りできない、すごいことをしてしまった気がする…。」この日から、自分が背負う責任の重大さ、正に自分一人の体じゃないんだという気持ちでいっぱいになりました。例えば一人だったら自由に行けたカフェも、散歩も、友人との飲み会も、夫とのデートも、海外旅行も、仕事での残業も…自分のしたい時にできていたもの全てが当分できないんだと思いました。めちゃくちゃネガティブな方へ考えが巡るのです。でも抱っこしている息子はめちゃくちゃ可愛いくて、愛おしくいので、それ故に余計にそんな風に考えてしまうことに自己嫌悪していました。「尊い命を授かったんだ。そんな風に自分勝手な考えをしたら、バチがあたる!赤ちゃんが産まれたんだ。私は幸せにきまってる。今のうちに幸せにひたらないと!」そんな風に無理やり考えたりもしました。

実家に帰るとそこには、自由にしていた自分の姿ばかりが目に浮かぶ

 退院の日、先生に言われました。

  • 誕生日から1ヶ月はママも赤ちゃんも外出禁止
  • ママはシャワーは良いけど、お風呂に浸かるの禁止
  • 赤ちゃんと一緒に買い物とかレストランとかは赤ちゃんが3ヶ月以降にすること(赤ちゃんの免疫は3ヶ月でピークを迎え、6ヶ月までそのまま継続、その後はどんどん下降とのこと)

そうかー…と、それすら知らなかったので、1ヶ月外出できない事に驚きました。

実家に帰ると、学生生活も仕事も遊びもバリバリやっていた自分の思い出が沢山あふれていました。なんてまぶしくて、なんて楽しかったのだろう。でもあの時ああしていればな…と、なぜか過去の自分と向き合い始め、人生の色々な時点の後悔を思いだしては後悔していました。そんな自分の気持ちを立て直す時間もなく、赤ちゃんは待ってくれません。うんち、おっぱい、うんち、おっぱい…。私は生野菜等のよく噛まないといけない食べ物すら食べるのが面倒になりました。テレビがついていても、「うるさいから消そう」と思ってしまいました。旦那が来る日に身なりを整えるのも途中でやめました。あぁ、これはまずいな…。息子が寝たら横にならないで、1回整理しないと本気で沈みまくっていくな…と思いました。

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「このままではまずい…!」産後うつ(軽度だと思う)状態を打破するためにしたこと。

 どんどん沈んでいく自分を妙に客観的にみて、「このままじゃ、私ダメだな」と思いました。そこで、自分の事を考える時間を持つことにしました。ここから私の復活劇が始まります!

 

1日のスケジュールを書き出してみる

  まずは時間を見つけるところから始めました。入院中と同じように、1日をメモすることにしました。下記はメモの一つです。(裏写りが酷かったので汚くてごめんなさい><)

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 メモをすることで、「自分が合計何時間寝ているか」「自分にとって良かった事は何か」「赤ちゃんのリズムがどんな感じか」が分りました。(最近はアプリにメモっていますw)また、どの時間なら、自分の事ができるかな?とか、時間を作ったら何したいかな?と考えました。私の気持ちが楽になったのは、下記のような時間でしたので、その時間を毎日取れたらとろうと考えました。

【気持ちが楽に、楽しかった時間】

  • お母さんとのおやつ(甘いものを食べながらデカフェのコーヒーをのむ)
  • お姉ちゃんとの電話
  • 仕事に関する読書

 お姉ちゃんとの電話は毎日とはいきませんが、「昨日こんな夢みちゃってさ~。伊勢海老が大量発生し過ぎたから、退治する夢なんだけど~退治しているうちに良い伊勢海老が出てきて、助けてくれるんだけど…」とか「昨日の夢はさ、乳首を10匹くらいの魚についばまれる夢なんだけど、目をあけたら息子に沿い乳してる途中だったから、それが夢に出てきた」とかを話すだけなのですが、「なんだよ!夢の話かよ!」と突っ込まれ、「だって仕方ないじゃん夢でしか外出できないんだよ!」など言えるようになって、大分元気になりました。

 また、母との甘いおやつは本当に楽しみで、母に「お茶しよ~」と言うだけでホっとしていました。

今後の自分の人生に見通しをもつ

 その他にやったことは、「今後、自分は息子とどのような人生を歩んでいくのか」を年表のような形式で書き出しました。書き方の例は、下記の通りです。

【人生年表】

  • 息子1歳(歩く)…私〇歳(仕事復帰?!)
  • 息子2歳(話す)…私〇歳(息子も朝まで寝るようになるから、夜自分の事ができるようになるはず!)
  • 息子3歳(幼稚園)…私〇歳(息子と一緒にカフェ行ってケーキ半分個できるな)
  • 息子6歳(小学校)…私〇歳(息子は身の回りの事をたいてい自分ででき、手がかからなくなるはず。)

といったように書いていきます。息子の成長と一緒に自分の年齢を書きます。そしてできる事ややりたいことをもっといっぱい書きます。私は当時の自分のメモの締めくくりにこんな一言が書いてありました。

「2人目を産んだとしても、2人ともが5歳以上になった時に私は〇歳。仕事も全部、なんだってまだまだできる年齢だ!メソメソする必用ない!今のこの時間は息子がくれた時間。安心して、没頭するんだ!!!!!」

こう考えてからは、子育てのことや、親としての責任も、すんなり受け入れられました。今しかできない事なのだから。そのうち、「くそばばー」とか「うぜー」とか言われてしまうのだから。今、自分がいないと何もできない息子を楽しまないと。と考えられるようになりました。

でも、1ヶ月になってすぐに近所のスタバに行かせてもらった。

 なんだか色々なことがスッと落ち、気持ちも前向きになったら、いつの間にか1ヶ月健診の日が来ました。無事、「外出OK!日常生活に戻ってよいですよ」と言われました。安心しました。お母さんと夫と相談して、美容院やスタバに行かせてもらいました。当たり前だったおでかけも、貴重で大切な時間と思えました。

 今では気にしないような、軽いオムツかぶれも、当時は気に病んで大変でした。今はブーブーと言ったり、手をつないで散歩する息子ですが、当時はまだ自発的に笑えなく、寝転がっているだけの息子。お世話していても「少しでも笑ってくれたらな」なんて考えていました。でも3ヶ月にはモピールを見てニコニコしていました。つらい時間て、本当に短いのです。

 何かのサイトで、「生後間もない赤ちゃんとの生活がつらい」と相談を投稿している方がいました。答えてる人の中には賛否両論あったのですが、私が見て一番ショックだったのが、「今が一番楽だと思うよ」という内容でした。赤ちゃんが寝ているだけの新生児期が一番楽だよと。色々な考えがありますし、子どもたちの個性によって感じ方は違いますが、私は自分も育児の楽しみ方を見つけ、寝ている間にこうしてブログもかけ、コミュニケーションが取れて一緒にお散歩できる今の方が楽で楽しいです。先輩ママにも、「これからどんどん楽になっていくよ。イヤイヤ期も大変だけど、終わったらとっても楽になっていくから」と言われました。

 

これからも何か大変になったら書きますが、一つ一つを楽しめたらいいなと思います。